高血圧に気を付けましょう、なんて高齢者に向けられた言葉だと思っていましたが、アラフォーにも関係ないとは言い切れません。
40代女性に高血圧が増えているという記事を目にしましたがなぜ高血圧になってしまうのでしょうか。
高血圧だと何が起こるのか理解していない方もいると思いますが、多くの病気は高血圧を起因としています。
心筋梗塞、脳卒中、脳梗塞、、、これらの重篤な病気は高血圧による動脈硬化が原因で起こります。
高血圧がなぜ危険なのかというと、血圧が高い状態が続くと血管は破れないようにと血管が厚く、固くなります。
柔軟性を失い固くなった血管では必要なときに必要な場所へ血液を運ぶことができません。そのため血流不足が起こり、脳梗塞や心筋梗塞が起きてしまうのです。
40代女性の場合、すぐに命にかかわるというわけではありませんが、すでに血圧が高めの人は加齢とともにますます血圧が上昇する危険性があります。
高血圧を引き起こす主な原因は塩分の摂り過ぎ、お酒やたばこ、肥満やストレスなどが挙げられます。
その他にも40代、50代の女性は更年期高血圧という症状に悩まされることもあります。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンには血圧を下げる働きがあるため、更年期になりエストロゲンが減少すると高血圧になりやすくなります。
自律神経が乱れることも、血圧のコントロールがしにくくなる原因です。更年期障害を緩和するホルモン補充療法も高血圧に影響を及ぼします。
高血圧とは最大血圧が130mmHg以上のことを指します。ちなみに私は反対に低血圧で最小血圧が70mmHg、最高血圧が90mmHgです。
低血圧は朝起きるのが苦手というイメージが以外にも、めまい、動機、息切れ、不眠、胸やけなどいろいろ弊害があります。
さて、高血圧の話に戻りますが、高血圧になりやすい40代女性は今から予防策を練ることが欠かせません。
血圧を下げるためには食事療法、運動がメインとなります。とくに塩分の多い食事は避けたいものです。塩分を摂ると血液中の浸透圧を一定にするために水分量が増えます。
血液中の水分が増えると血管にかかる圧力も増え、高血圧となってしまうわけです。高血圧予防の最初の一歩は減塩することです。
欧米ではダッシュ食と呼ばれる食事療法があります。カリウム、マグネシウム、カルシウムなどの塩分の排出を促してくれる野菜やナッツ類を多くとる食事療法です。
ぜひ試してみたいですね。
高血圧と診断されてもすぐに薬を飲むわけではありません。もちろん最大血圧が160mmHgを超える場合にはすぐに降圧剤を飲む必要がありますが、それ以外にはまず食事や運動療法から始めます。
3カ月程度続けて、効果が見られなければ降圧剤による治療も考えなければなりません。降圧剤にはリスクもありますので、血圧を下げるためにはできる限り自分自身で努力するしかないのかなと思います。
降圧剤は薬の作用によって一時的に血圧を下げているにすぎませんのでやめれば再び血圧が上がってしまいます。
時には血圧を下げ過ぎて血流が悪くなるなどの障害もありますので、やはり薬に頼らず早いうちから高血圧に注意した生活をするべきだと思います。