疲れやすい!大量に汗をかく!そんな症状はバセドウ病を疑って

甲状腺とは喉の前面にある内分泌器官のことを指します。普段、そのような部位をあまり意識したことはないと思います。

いろいろな組織や血管が入り組んでいて、人間の体って本当に不思議だなと思ってしまいます。

今回ご紹介する病気はこの甲状腺に関係する疾患の一つ、バセドウ病です。おそらく耳にしたことのある病名だと思います。

バセドウ病は40代以降の女性に多い病気で、女性の100人に一人がバセドウ病を患っていると言います。

私の友人も数年前から治療を行っていました。現在は普通の生活をしていますが、当時は疲れやすく、安静が必要で小さな子を抱えての日常生活はとても苦しかったと聞きました。

バセドウ病、なんだか難しい病気に思えますがどのような病気なのでしょうか。

簡単にいうと甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、全身の代謝が高まってしまう病気です。

血液中にTSHレセプターという抗体ができ、甲状腺を刺激することで甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまいます。

私たちの体は外からの有害物質を攻撃してくれる抗体が作られますが、自分自身を攻撃する抗体ができてしまうことがあるのです。

私たちの体の中ではいろいろなホルモンが作られていますが、どれも用量を守って作られています。それが過剰に作られるとあちこちで不具合が起こってしまうのです。

バセドウ病の症状には特徴があります。甲状腺ホルモンの影響で代謝が増えるので、食欲が出る、暑がりになる、汗をかく、動悸がする、排便回数が増える、疲れやすいなどが挙げられます。

ただし、食欲が増えても体重が増えることはありません。その他にも甲状腺腫ができ、若い人の場合は柔らかな瘤のようなもので目立つこともあります。

バセドウ病の治療方法ですが、まずは抗甲状腺薬を投与し、甲状腺ホルモンが作られるのを抑制します。薬を飲み始めると数カ月で甲状腺ホルモンの数値は下がりますが、完全に治るまでは2,3年かかると言われています。

治っても再発の恐れがあり、また薬を辞めるタイミングなど難しい問題もあります。もしも完治しない場合には手術という選択肢も残されています。

手術では甲状腺を摘出するか、甲状腺を破壊するアイソトープ法というものもあります。年齢や症状などによってどのような治療法を選択するのか考えることになります。

バセドウ病で怖いのは合併症です。代謝が増えることで心臓か過剰に働かされることになるので、不整脈など心臓の病気になりやすくなります。

食事の吸収が良くなるため高血糖にもなりやすくなります。抜け毛が増えたり、爪が変形したり、女性にとってつらい症状も見られます。

その他にも重症化すると甲状腺クリーゼという症状に陥り、高熱、不整脈、意識不明などの大変危険な状態になります。

最近ではここまで重症化するのことは珍しいのですが、バセドウ病は命にかかわる病気ということを理解しておくべきだと思いました。